今頃こんな話をしてもどうかと思うけど、昔、雑誌に携わって仕事していた友人が、これからはウェブの時代だと言ってウェブマガジンを立ち上げた。気持ちはわかるけれど、その時代はまだまだだろうと正直思っていたら、あっという間にその時代はやってきて、今や?大ファッションウェブマガジンになってしまった。全く未来を予想できなかった僕がバカでした。
その頃、雑誌はやはり紙でないとという家族がいました。今時、こんなにインターネットになりつつある世界で、今更紙の媒体なんて時代遅れだろって率直に言ったら、もの凄く口撃された。全くその後の時代の戻りを予想できなかった僕がバカでした。
こんな程度の人が何を言えたギリではないですが、最近手に入れたこの雑誌に実はかなりハマっています。

先ずは、System というタイトルの多分、イギリスの雑誌?
こういう出版社とか編集者とかには全く疎いので、確かな事はわからないですが、この雑誌、凄く良いです。タイトルは普通(System)だし、表紙もまあよくある感じだし、実際の話、これにコムデギャルソンの川久保さんのインタビューが載ってなかったら手に入れたかどうか。しかし、この雑誌というか、インタビュアーが素晴らしいのか、今までいろんな媒体で川久保さんのインタビューを読んできましたが、これは結構ベストかもしれません、個人的に。当然特集でしたが、それ以外の記事、インタビューも非常に面白かった。これも完全に個人的にですが、ビジュアルよりもその記事の内容にやられました。

そして、もう一つ。
こっちは全く正反対な見た目ですが、そのタイトルもふざけてる。いや、当の人たちは全くそんな気ないんだと思いますが、最初に見たときは、このタイトルを見て、何これ?と思ってしまったのは事実です。Garmento という多分辞書を引いても出てこないだろうタイトルは、あんまり良い意味では使われない洋服屋稼業の人たちの事です。紙質なんかとんでもない、わら半紙というか、新聞紙ですね。しかし、内容はとてもびっくりしました。誰が書いてるか知らないけれど、この人たちは相当NYのファッション、特に70年代から80年代においてはもの凄く詳しいと思いました。




Andre Walker, Wille Smith そして Shamask。
こういった面々の足跡をかなり踏み込んだ内容になっています。
僕個人的には、70年代後半から80年代のNYのファッションシーンに一番憧れていたので、もう、何て言うか正にタイムリーなコンテンツです。しかも、80年代に皆見た事のある、あの写真集も記事になってます。極めつけは、何と川久保さんの自身の名前を使ったレーベル。Rei Kawakubo というブランドを作っていた事は僕は全く知らなかった。記事によると、80年代から90年代にかけてとあるのだけど、だとしたら尚更僕が知らなかったのは不思議な感じがした。もしかしたら、本当にギリ80年代であれば、僕はもうアメリカにいたので知る由もなかったのかもしれないが、それにしても、そのレーベルのロゴが、何とイタリック体なのである。僕の中の川久保さんとイタリック体のロゴレーベル、絶対に結びつかないのだけど、これは本当に本当なんでしょうか。誰か知ってる人がいたら教えてほしい。。
ではまた次回。