自分たちの作っているものを街で見かけると、素直にとても嬉しい。思わず見入ってしまって、どこで買ってくれたのかなと想像を膨らませる。それが海外だったりするとなおさらで、日本で見るのとはまた違った見え方がしたりしてさらに楽しい。前にそんな話しをしていたら、ある人が街で「NEEDLES」を着ている男性を見つけて、おっと思って無意識に目で追ってたら、彼女らしき女性と突然濃厚なラブシーンに突入、はたと我に返り、邪魔してはいけないと慌てて目を逸らしたという話しを聞いた。
「NEEDLES」が好きな人には色男が多いのでしょう。
個人的に自分たちのものを一番多く見かけた街はマンハッタン。当初、自分たちの店はなかったので、流通していったのはNYの様々なメンズブティックを通してだ。ビレッジを散歩してるとたまに「ENGINEERED GARMENTS」に身を包んだ人を見かけるようになり、「良いシャツだねー」なんて挨拶して楽しんでいたら、それがどんどん増えていって、マンハッタンを超えてついにはJFK空港なんかでも見るようになった。雑誌でしか見かけない服やモノがたくさんあるなか、「ENGINEERED GARMENTS」がマンハッタンの街の景色に馴染んでいって、一時代の気分やファッションシーンを作っていくのを体感できた事は素晴らしい経験だった。
今週からはNYのトレードショーで「SOUTH2 WEST8」がいよいよ海外デビュー。「ENGINEERED GARMENTS」や「NEEDLES」と同様に、多くの人に喜んで貰えたら嬉しい。実は既にアメリカだけではなく、イギリスやイタリアなどのヨーロッパでも、あの"サンフォージャー"バッグを持ってくれている人を見かけたことがある。どこの街でもサマになるのが素晴しい。昨日まで行っていたフィレンツェでも近しい人達が使ってくれていた。

「BARENA」のフランチェスカ。家族思いで姉御肌、素敵な大人のベネチア代表。バッグはいつどこで買ったかも忘れたそう。ばっくりとしたトートは女性が無造作に持つと格好良い。このマーケットバザートートは、スペイン出張時にマーケットで見つけたビンテージバッグをヒントに作ったもの。ベストセラーのオリジナルデザイン。

ナイジェル・ケーボン氏が持ってたのを貰ったというナイジェルのスタッフ。贅沢なレザーストラップのオールドNO.3パックは、カヌートリップ用に作られた伝統的なバッグ。ジャイアントな逸品を巧く持ちこなしていたのはさすが。

以前お伝えした「SOUTH2 WEST8」の最新ビジュアルについては、ウェブサイト「フイナム」での先行公開が決定しました。深読みして謎解きしたくなるようなイメージの数々。
本日から初公開。ゆっくりお楽しみください。
「さらなる進化を遂げたSOUTH2 WEST8の世界観に酔いしれる。」
http://www.houyhnhnm.jp/fashion/feature/south2-west8.html