「ロバート・グラスパーのようなアーティストは、いつでもどこでも重要だ。伝統に根ざし、伝統を理解して尊敬しつつ、伝統に飲み込まれることなく芸術の形態を先へ進める人物だ。深く掘り下げ、創意工夫に溢れている。悩殺プレーヤーであるというだけでなく、彼の音楽からは、どでかい想像力、幸福感、喜びといったものを感じる。彼の演奏には音楽のエクスタシーがある。彼の演奏スタイルの何かが聴衆を幸せにするんだ。彼の演奏テクニックは、彼の想像力と同じようにすごい。彼のそばにいられることに感謝するよ。ヒップホップは孤立した現象として見られているが、彼の守備範囲はミンガスからディラまでと広い。ロバート・グラスパーは、タイムリーであり永遠であるんだ。」
―モス・デフ
以前、友人に薦められて以来、すっかり大ファンになってしまったロバート・グラスパーというジャズピアニスト。そのロバートへ向けた、モス・デフ (MC) からのメッセージにいたく共感してしまった。タイムリーでありながら、永遠でもある。これは物を作る上で誰もが目指すテーマ。
自分達がいる洋服の世界でもそうだが、きっと料理や職人、芸術、デザイン、みんな同じだろう。伝統を理解して敬意を払いながらも、そこに飲み込まれない物作り。昔の資料の丸暗記や焼き写しだけで作ったものは、結局残らない。身を引き締めて行こう。
貴重なハイクオリティライブ映像。かっこ良すぎるドラムはクリス・デイブ。東京のライブではシャンブレのワークシャツにキャップ。
ロバート・グラスパーは、トリオでの活動の他にエクスペリメントというヒップホップバンド形態でも活動している(個人的にはトリオを贔屓)。舞台袖からの珍しい構図が粋なライブ映像。ここでもクリスのグルーヴ感がびんびん。
レディオ・ヘッドのファンのあなたに。Everything in its right place。
そんなロバート・グラスパー、エクスペリメントの方で2/22新譜が発売。ゲストには、なんとまあエリカ・バドゥやミシェル・ンデゲオチェロの名も。1/31, 2/1はNYでライブ。正直、羨ましい。
http://robertglasper.com/