結局、スケートボードは集中力無くぜんぜん上達しないまま、だんだんと洋服やら音楽やらに目移りして中途半端になってしまったのだけど、その後がっつりハマったのがスノーボ-ド。10月後半から、最後谷川岳の5月のゴールデンウィークまで、毎週山に通う生活を何年も続けた。
その頃のアイドルといえば、ジェイミー・リンやテリエ・ハーコンセン。暇さえあればビデオを見て、週末近くなると天気予報をチェック。車も雪山使用にチェンジ。思えばこの頃にだいぶ体を痛めた。エキストリームスポーツ全般に心を奪われていたので、山に通いながらマウンテンバイクやBMXにも手を出していた。そして、BMXの練習中まんまと駒沢公園のランプで事故。救急車で運ばれ、旧国立第二病院に運ばれた。
今は東京医療センターと名前が変わったこの病院。先日、先輩が入院したのでお見舞いに行く機会があって驚いた。素晴しい清潔感と高級感!というのも、自分が入院したときは、もうおせじにも綺麗とは言えない感じで、見舞いに来てくれた友達たちが皆、ここ大丈夫なのか?と心配するほどだったのだ。感心しながらうろうろと新しい館内を見回ってしまった。
自分が入院したときは取り壊して改装される直前だったらしく、今はまったく当時の面影はない。顔面から地面に落ちたので、皆がびびるほど見た目のひどい怪我だったけど、見た目が良くないのは元々でそれでも普通に生活できる見た目には戻ったことだし、きっと腕は確かな病院だったのだろう。でも、治療で2週間お風呂に入れず、やっと入れることになって行った風呂が薄暗く、床のタイルがところどころ剥がれていて点滴付けたままのおじいさんが地べたに座っていた、あの映像は一生忘れられない。
入院してて凄く困ったのが、しゃっくり。なんとしゃっくりが何時間も止まらなくなってしまったのだ。たいした事無いように聞こえるかもしれないが、呼吸が乱れるし寝れないからすごい大変。薬とか注射とか色々やったけど、結局どれもあまり効果なく、ただ収まるのを何時間も待つという悲惨な思いをした。あいかわらず山には通い続けたけれど、その怪我は痛みが強くて、フィジカル的にすごい辛い怪我だったこともあって、あれ以来マウンテンバイクもBMXも一切乗れなくなってしまった。
こんな事を思い出したのは、久々にテリエ・ハーコンセンの映像を見たから。
この映像を見つけたのは、「OWNER OPERATOR」のブログ。
http://owneroperator.myshopify.com/ まだ日本ではほとんど知られていない、この「OWNER OPERATOR/オーナー オペレーター」は、NYを拠点とするスノーボーダー、ピーターとスティーブによる"NYメイド"のスノーボードブランドで、クラシックアウトドアの視点からスノーボードウェアをデザインしている注目のブランド。今まで無かった方向性でとにかく新鮮。日本での本格展開は来シーズンからだけど、渋く周りに差を付けたいスノーボーダーは今から要注目。
パウダーの映像を見てたら、久々に雪山への気分がモリモリと湧いてきた。こんな渋くてクールなウェアでフワーっと、ぶいぶいツリーランしたい。まだシーズンはあと一ヶ月あるな。

ほんと良くも悪くも極端な性質で、あれほど通った山なのに、違うスポーツに恋に落ちて、それが大恋愛だったこともあって。ぴたっと行くのをやめてしまった。なんと数えてみたらもう14年行ってないことになる。これに出会ったその日から。