進んでる欧米の文化を取り入れるのがかっこいい事なのだ、というのが子供の頃は常識だった。これには、島国なりの舶来主義とか敗戦とか、色々な政治的要因があるのだろうけど、何しろ"欧米"というものへの憧れが一般的に強くて、自分もその延長で洋楽や洋画、そしてインポートの洋服へと傾倒していった。
日本の洋楽、洋画離れなどについての記事も、5-6年前から新聞や雑誌で目にするようになった。洋画については、2006年に邦画の興行収益シェアが洋画を上回ってから、今も邦画の方が高いシェアをキープしてる。タワーレコード通いと洋画を見る事が青年期の習慣として刷り込まれた自分からは、ちょっと想像できない事態だ。
単純に欧米へのコンプレックスが無くなってきたのだろうと、良い意味で捉えているけど、あまりに海外に感心がなくなっているのは、何かちょっと寂しい。自分が18歳から23歳くらいまでは、毎年数週間海外に一人旅をした。馬鹿みたいにひとり人知れず脳内は沸騰。誰も自分を知らない場所だと、自分が何者なのかよく分かる。知らない社会の常識に触れ、自分にこびり付いてた固定観念も剥がれ落ちる。みんな流離(さすら)ったらいいじゃないかと思う。流離おう。
大人になっても「NEEDLES」の撮影で流離いまくった。最高だった。




流離いに不可欠なのが、言葉。戦争や政治経済や宗教など色々な背景から、何しろ現時点で世界の共通言語は英語になってる。お互いの母国語以外でコミュニケーションを取ろうとすると、やっぱり英語になるのが現実。
日本人の多くが、その英語を最低3年~6年、大学に行く人なら8年も習う。それでもほとんどの人が英語をしゃべれない。これって凄くおかしな事ではなかろうか。海外生活で英語を話すようになって、なおさらはっきりとこれは教育システムの問題だと感じてる。当時の英語の先生達も今思えば、ネイティブの人と英会話ができたのかは怪しい。

海外とのやり取りが多いNEPENTHESでは、一部の社員は仕事の後にオフィスで英会話のレッスンを取っている。先生が企業に出向いて、生徒のレベルごとに英会話をレッスンしてくれるシステムで、生徒が通う必要もなく非常に便利。

先生はJAYCOを運営するジェイソン・コットレル。レッスンのクオリティも高く、人間的にも素晴しいので、非常にお薦めです。まだクライアントを受け入れられるそうなので、東京近郊で興味ある方は是非。
http://jayco.jp
