大阪市長のお陰で、刺青について色々考えを巡らすはめになった。
そもそも、刺青=入れ墨=文身=タトゥーは法で禁じられてるような事ではない。日本には過去の暴力団のイメージや、罪人に対して顔や腕などに入れ墨をした歴史なんかも
あるから、刺青がアンダーグランドな存在なのは分かる。加えて、市長の狙いが環境局の雇用問題などにあることも理解するけれど刺青だけを取り上げて狂ってるとか、刺青を消さない場合は依願退職を促すとか言われると、何かげんなりしてしまう。
最近になって、自分の古い友人がわざわざアメリカから戻って、市長と一緒にがんばっているのを知った。友人はとても優秀で信頼できる男、そいつが信頼してるのだから間違いないのだろう、という三段論法的な解釈だけど、今は市長を応援したい理由もある。
刺青の有無だけを問題視するなら、昔テレビでよく見た茶髪で色眼鏡の弁護士だって、同じように問題だったはずだ。きっと本当は、グレーなカルチャーにも理解がある市長なのだと信じたい。
自分の周りは刺青してない人の方が少ないくらい、刺青に対しての敷居が低いのだけど、日本だとなぜかプールに入れない、風呂屋に行けない、ジムに入会できない、高額健康保険に入れない、などなど面倒くさいことが何かと多い。

刺青をするのに大義名分など要らない。自分にとっては、ピアスをしたり髪の色を変えたりジュエリーを付ける事と、正直大差がないもの。でも、一生付き合って行く飾りなので、浮気性の人には向いてないのは確か。

刺青が凄くかっこいいアーティストはたくさんいる。でも、刺青をしたからって近づける訳じゃない。結局、刺青がかっこいいんじゃなくて、その人自身がかっこいいから刺青もかっこよく見えるんだな。みつを。
