今日は秋分の日。
ようやく気温も25度くらいになり、少しは秋を感じる事ができた。しかし、気温が下がるのはこの数日間で、どうやら月末までは30度を超える日がまだ続くらしい。真夏日がここまで続いたのは、実に50年以上振りだそうだ。
NEPENTHES TOKYOはオープンしてちょうど一週間を迎えた。お陰様でたくさんのお客様に来店頂いているようで、NEPENTHES一同とても喜んでいる。自分自身もようやく心身共に落ち着いてきて、ここで頭を整理して内装のことなどについて振り返ろうかと思いつつ、朝日新聞を開いてびっくり。
今日9月22日の朝日新聞 (東京版) 27面に、石川祐樹さんの写真展「蝶々の心臓」が大きく取り上げられていた。(展覧会「蝶々の心臓」については、9月18日の
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当HPのコラム「パパはね。。(再録)」執筆中の石川さんは、格闘家でありながら実は写真を趣味として、写真学校に通いながら真剣に取り組んでいる。本業である格闘技はブラジリアン柔術が専門。グレイシーという名の一族が世界的に有名にしたあれだ。

この写真がとても好き。スパーリングで、二周りは大きいであろう相手に対峙する石川さん。相手の動きを見逃すまいと眼光鋭く、相手の攻撃が及ばない安全な距離を保ち、今ひとつ調子の良くない古傷を自分で確認している。格闘技の色んなものが凝縮されてる。
自分もそのブラジリアン柔術に取り憑かれた一人で、趣味ながら長い間ライフワークのように取り組んでいる。何年やっても飽きないチェスみたいなところもあるスポーツで、嫌な事や精神的な疲れなんかは、スパーリングを2、3本すれば吹き飛んでしまう。芸術や酒から得られる癒しの効果より、間違いなく効果が早く高く長持ち。NYで指導なども経験して日本に帰国してからは、数年間特にどこのアカデミーにも所属すること無く、仲間で街の施設に集まって不定期に練習していた。自由気ままにやれるその環境に満足してたところに、石川さんが綴るブログに出会った。
当時は自身が経営する道場のブログに、心臓疾患を患った我が子への想いをそのまま赤裸々に書いていたと記憶している。つまり読者の大半は生徒であり会員さん。自分にとって弟子でありお客さんである読者に向けて、自分が抱える心配や将来への不安を隠す事無く語っていた。
そのブログを読んだあと、なぜかは上手く言えないけど、何だか急に思い立って石川さんの道場にそのまま入門した。今では自分にとって石川さんは、先生であり、練習相手であり、大切な友人。自分みたいな海外からの転向者を温かく受け入れてくれて心から感謝してる。道場は思った通りの素晴しいチームで、かけがえの無いたくさんの仲間ができた。これらの縁も、石川さんの愛娘、真優が繋いでくれたもの。彼女が大きくなったら、ありがとうと伝えたい。


フォトギャラリー「Place M」