タレント女史が芸人さんの服のセンスについてとやかく言うバラエティ番組で、やたらと耳障りだったのが「かわいい」という言葉。「その帽子かわいい~」、「セーターの色かわいい~」、色だろうがバランスだろうが、何を褒めるにしても、褒める時は「かわいぃ~」と言う。それを言われて嬉しそうにしてる芸人さん達にもの凄い違和感を覚えながら、前に清水さんと呑みながら話したのを思い出した。
それは、自分たちはメンズの服、特に自分たちの作るものに対して「かわいい」という表現をしないなということ。そもそも、かわいい服というものを全く目指してない。いつも目指してるのは「かっこいい」もの。だから、「それ、かわいいじゃん」とか「あのシャツかわいいですね」とか言われると、どう反応して良いか困ってしまう。
そういえば、「おしゃれ」というのも複雑。この仕事をしていれば誰でも職業柄、周りから「おしゃれですね」と言われる時がある。アゲて頂いてるのだから、とても有難いのだけど、正直別にあまり嬉しくない。何か、がんばっちゃったみたいで恥ずかしい。
どうにか、さりげなくフツーにかっこいいおじさんになれないものか、「かわいいおじさん」や「おしゃれおじさん」にだけはならぬよう模索の日々。
そんな卑屈なおじさんを最近喜ばせたのが、
「孤独のグルメ」SEASON2の放送決定。中学時代から大ファンの久住昌之さん原作のマンガ「孤独のグルメ」のドラマ版。主役が松重豊と聞いた時はマンガのイメージとのギャップに驚いたけれど、見始めるとなかなか良い感じ。あっという間に終わってしまいドラマの再開を祈ってた。
シュールなテーマソングもそのままに、全く同じ設定での再開はなお嬉しい。既に4話まで終わってるので、未見の方は是非。絵の好き嫌いはあるかもしれないけれど、まずは原作を読むのがお薦めです。おじさんがご飯を食べるだけのマンガだけど。。

ちなみに当初、主演が長島一成でドラマ化の話しが来て、それは丁重にお断りしたそう。まあ、ガタイの良さとか近いと思うんだけど、やっぱり中井貴一さんがぴったりだったんじゃないかと思ってたら、誰かが作ったこんな画像発見。

やっぱりぴったりな気がする。そしてこんなのも発見。ニコラス・ケイジは久住さん自身が理想のキャストとして出したアイデアらしい。ハリウッドでリメイク、ありえるなあ。。

そういえば、NYが大変だった。
大通りがまるで川のようになっているダウンタウンの映像は衝撃的。四日間も停電していたそうで都市機能も麻痺。自分がNY大停電を経験したときは、真っ暗で音がしなくなると人って眠くなるんだなあと普通の事を実感した。
何しろ旧友やNYオフィスの面々の無事が確認できて何より。
NYの皆さん、しばらく大変だけどがんばりましょう。