昨日また久々に地震。ちょっと3.11の記憶が蘇る。イタリアでは、地震予測できなかった学者が訴えられて、なんと実刑を受けた。人間はすっかり他の生物と一線を画してるような気になってるけど、人間が着てるものも食べてるものもよく考えれば未だほとんどが動物や植物、つまり自然から出来ているもの。人間自体も自然のほんの一部であるのに、自然に対してそんなに太刀打ちできるはずはない。
そんな事を雨の日なんかも思う。Yahoo! 天気予報が外れて、ちょっ待てよ~と独り言ちながら、ずぶ濡れでベランダの植木を中にいれてる時なんて特に。街を充電式の車が走り、世界中誰とどこででも携帯電話で会話ができ、人工衛星で北朝鮮のロケットを観察できるこの時代になっても、雨を避ける方法って未だ「傘」だけ。
雨が降ったら傘を差す、もしくはあきらめて濡れる、もしくは出掛けるのを諦める、この三択しかない。これまでも、きっとこれからも。問題は今日の雨、傘が無い。それってある意味すごい。
ちなみに「傘がない」は大器さんの十八番 (おはこ) 。

先週は
「INVENTORY MAGAZINE」のサイモンと食事をした。カナダ発の雑誌として知られ、ますます注目を集めている彼ら。次号での取材について話しながら、そういえばサイモンってカナダのどこ出身なの?という話しになった。聞けばカナダじゃなくて英国ロンドンだという。確かにサイモンはイギリスアクセント(というかイギリスが本家)だ。長く知り合いなのに、あまり考えたことがなかった。
よくよく聞いてると住んでるのもロンドン。編集部がカナダにある訳でもなく、メインの人達は、ヴァンクーバー、ロンドン、ニューヨークと別々のところにいて、印刷してるのがカナダなだけ。ちょっまっ。てぇことはカナダの雑誌って訳じゃないじゃない?と聞くと、そうなんだよ!カナダの雑誌じゃないんだけど、印刷してるカナダから流通してるからそう紹介されてしまうんだよと言われてびっくり。
やっぱりファッションの中心といえば、ロンドンやニューヨーク。自分たちの最初のショップをカナダのヴァンクーバーに開けたこともあって、余計カナダというイメージが強くなってしまい、ちょっと困ってるそう。全然知らなかった。。
INVENTORY MAGAZINEには毎号お世話になっている。認識を改めないとと反省。来春に敢行される次号は特に、NEPENTHESウェブをご覧の皆さんには楽しんでもらえる内容になるはず。各店で展開しますので、是非楽しみにして下さい。
そういえば、明日からは当HPコラムを執筆している石川祐樹さんの写真展が開催されます。
場所は浅草にあるたいやき茶房「浅草浪花屋」というユニークな試み。22日には
齋藤陽道さんとの筆談トークイベントも開催されます。浅草寺もほど近いロケーション、年末のお参りがてら是非お立ち寄り下さい。
石川祐樹 写真展「蝶々の心臓」 12月8日(土)~1月9日(水)
