加速ソーーチッ! と叫んだあと、奥歯を噛みしめ唐突にダッシュ。40代周辺の貴兄なら、遠い昔にやった記憶があるだろう。「009」のサイボーグになりきって。他の人とは違うオレになり恍惚に浸る。しかしながら現実は厳しくて、加速装置が作動することはなく結局いつもの走り。それどころか、余計な所に力が入ってかえって早く走れない。

「THE SOLOIST」の靴を見て、そんな悲しき加速装置の記憶が蘇った。写真では伝わりにくいのだけど、カカトのダイヤルで靴ひも(ワイヤー)が締まる仕組みになっている。アメリカのボアテクノロジー社のレーシングシステムを採用した「スペクタス シュー」とのコラボレーションで、ワイヤーが締まってくる感じがなんとも心地良い。履くと5%くらい自分レベルがアップした気になれる。ダイヤルのインダストリアルなデザインも秘密兵器的で、実に男心にグッと来る靴。シックな外見も良い。

お馴染みの「NEEDLES」x「MARTIN F.」クイックリリースベルトも、男心を鷲掴みにする逸品。一度使い出すと誰もが、あのカチャッと気持ち良い使用感と無骨なルックスの虜になり、色違いで複数本所有することになる。
元々、消防ホースや馬具を留めるツールとして生まれたこのバックルは、正真正銘マーティンが初めてベルトに取り入れたもの。想像以上に便利で、貴兄に訪れるピンチにも(チャンスにも)、無駄のない動きで応えてくれる頼もしい逸品。

無駄がないといえば、「SOUTH2 WEST8」からリリースされたこの
新型も。ハンティング用に作られたバッグをアレンジしたもので、ストイックなデザインのなかに様々な機能が盛り込まれている。男子たるもの、全ての機能を使いこなしたい。あれやこれやと入れたり付けたりして、自分なりにカスタムしたくなる。カメラバッグに良いなあと思案中。
トドのつまり、理由のあるデザインや機能から生まれたデザインに漢は弱いのか。

工場萌え。こういうのにもビンビン来ます。
こんな写真にはやっぱり
こんなBGM。