巷では毎日のように体罰の話。自分も中学高校と厳しい体育会の中で育って、鬼のようなコーチに試合中殴られて鼻血ブーなんてことも普通にあった。上の先輩たちはさらにもっと過酷で、逃げられないようにつま先踏まれて殴られたりしていた。まんま、蝶野 vs 月亭方正。先輩が殴られてるのを見るのは辛い。けど、不思議と恨んじゃいない。あの日々を何とかしてきた自信は、その後の糧になったりしてる。とはいえ、そんなことで筋力や技術がアップする訳じゃないのは確か。

さて、「ホール アース カタログ」。初めて見たのは、随分むかし確か大器さんの本棚だった。真っ黒な表紙と大判のサイズ、そのシンプルで強いデザインに魅かれて、何ですかこれ?と聞いたのがきっかけ。それから自分で色々調べていくにつれ、その存在自体にすっかりやられて、以来「ホール アース カタログ」はいつも傍らに置きたい本の一つになった。
スピリットのある本は、置いてあるだけでも良い。そこにあるだけで、後ろ盾を得たような気になったり、ケツを叩かれたり、何かを思い出させてくれたり。もちろんアガるばかりが能じゃない。リラックスさせてくれたり、落ち着かせてくれる存在の本もある。
ロシア語とかドイツ語とか、読めない言語で書かれたりしていてもあまり気にしない。何か魅かれるならあれこれ考えず一期一会と、その直感を信じて自分の近くに置いてみる。自分がそれを見て心地良い空気感に包まれるならそれで良し。忘れた頃に何かのきっかけで案外役立ってくれたりするもの。
NEPENTHES TOKYOでの「
VINTAGE BOOK FAIR」で販売中の本は、NEPENTHESの図書館があったらきっとそこに収まってるであろう本たち。眺めていると今でも色々な発見がある。ファッションやグラフィックなどに興味のある人には、特にお薦めのセレクションです。お楽しみ下さい。
今日は立春。
「NEEDLES」春夏コレクションのデリバリーもいよいよスタートし、店頭もすっかり春に衣替え。今年は冬が寒かった反動か、春物の動きがすこぶる早い。気になったアイテムは、是非お早めに店頭でチェックを。