
旅のお供3冊。「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」は、過去最強の柔道家と言われる木村政彦の人生を描いた大河巨編。分厚くて尻込みしていたけど、読み始めたらこれがめちゃくちゃ面白い。「昭和29年12月22日----。プロ柔道からプロレスに転じた木村政彦が、当時、人気絶頂の力道山と『実力日本一を争う』という名目で開催された「昭和の巌流島決戦」。試合は『引き分けにする』ことが事前に決められていたものの、木村が一方的に叩き潰され、KOされてしまう。(中略) 戦前、史上最年少で「全日本選士権」を制し、1949年に優勝するまで一度も負けず、15年間、不敗のまま引退。木村政彦は間違いなく日本柔道史上、最強の柔道家です。また、力道山戦の3年前、ブラジルに遠征し、ホイス・グレイシーの父、エリオの腕を骨折させて圧勝、その技が『キムラロック』として、世界に定着しており、総合格闘技の父ともいえる存在です。昭和裏面史の要素もふんだんに織り込んだ、長編ノンフィクションです。」と、アマゾンに掲載された文章を思わず長々引用してしまうほど面白い。破天荒な人たちばかり登場するので、ドキュメンタリーとはいえエンターテイメント性が高い。帰りの飛行機で残りを読むのが今から待ち遠しい。
そして「
国際的日本人が生まれる教室」。書いたのは中学の頃からの親友。アメリカで活躍したのち、最年少校長として教育界に飛び込んだ中原徹が、強い日本を作る為に必要な人材作りについて語ったもの。日本の大学入試に「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能(TOEFL iBT)を入れるという考えに強く同意。中学や高校で何年も英語を勉強してきたのに、なんで英語がしゃべれないんだろう?と疑問に思ったことはないだろうか。そんな人に是非読んで欲しい本。

卒業生にこんな卒業証書を渡してる校長先生の本なので面白くない訳が無い。内容はとても明快で分かりやすく、子供がいる人は勿論、いない人も十分楽しめる内容。お薦めです。
3冊目の「開高健とオーパ!を歩く」は、前の二つが面白くてまだ手が付けられないけど、鉄板で面白いのは間違いなし。一緒にNYへ旅しただけで終わるのか。。

寒さを覚悟してきた久しぶりのNYは割と暖か。NYオフィスではインターンのスタッフも増えていて毎日忙しそう。オフィスの鉄扉には、JIMAの写真がベタベタと。

主の帰りを待つDSデスク。チェアーは案外ハイテク。

写真に写ってる老人は昔お世話になった工場の人。偶然、路上で数年ぶりの再会。店に来てくれた。

取材や撮影の間に昔通った柔術道場へ。長い時間を過ごしたこの風景は心に染み付いてる。

NYの師匠。いつまでも元気で。