渡辺謙、佐藤浩市、どちらも大好きな俳優。初共演を果たした映画「許されざる者」に関連した、日刊スポーツによるインタビュー記事が良かった。2人には世の若者たちはどう映ってるのか?という質問に対し、渡辺さん「自分のことを考えると『しっかりしろ』なんてこれっぽっちも思わない。(中略)悲観はしてない」、佐藤さん「我々だって若い頃は散々言われた。いつの時代も若者が叱咤される。
(中略)捨てたもんじゃないよ。僕らの20代はひどかったもん」。読者の年齢層が高そうな日刊スポーツという媒体であることを考えると、今時の若いやつらへの叱咤激励を期待した質問だったのかもしれないけど、二人の答えは違った。まったく今時の若いやつらは。。。という決まり文句は、古代エジプトの遺跡にも書かれていたという話しもあるくらいで、自分が若い頃も例に漏れずそういう発言をよく耳にした。その度に「あんたの若いときはどうだったのよ?」と中指を立てていた。心の中で。
情報が豊かになった今と昔の比較のなかで、佐藤さんは「(我々は)面倒くさいことが好き。面倒くさい話しとか堂々巡りするのは意外に抵抗感ない。答えが一発で出ちゃうと、そんなことをしても意味がないなんて思ってしまう」と。これにも妙に頷けた。考えに考えて、簡単じゃない自分達にしかできない事を考える。そのうちそれがスタイルになる。大事なのはブレずにやり続けることか、なんてコーヒーを飲みながらぼんやり思う。今日からホットで。秋だなあ。
スタイリスト本庄克行とフォトグラファー田邊剛さんによる
「REMIX」がアップされました。二人による「REMIX」は今回で2回目。前回同様、あえて若い世代に焦点を当てたフォトストーリー。この年代の男子だけが持ち得る、大人と子供どちらにも属さない中性的な魅力が、北海道の自然のなかで美しく切り取られています。是非ご覧下さい。

そして、長谷川昭雄による
「HASEGAWA JOURNAL」もアップ。
洋服作りに対する鈴木大器のこだわりや考え方が、これまでになく赤裸々に語られています。
充実のロングインタビュー、是非お楽しみ下さい。