明けました。
今年最初のコラムが更新。皆さんそれぞれ、帰省したり、NYへ仕事に行ったり、北海道の雪山に行ったり、充実した正月を過ごした模様。楽しそうで何より。
正月休みの間は日本映画をいくつも観た。なかでも、やっぱり正月は寅さんということで「男はつらいよ」を観れば、正月気分も俄然MAXに。そういえば、寅さんこと車寅次郎の妹サクラが住んでるだんご屋さん。そこに一緒に住んでるのは両親ではなくて、叔父さん叔母さん夫婦な訳だけど、「おいちゃん」と呼ばれるその叔父さんを演じる役者だけは、シリーズを通して三回も変わっている。

左から初代 森川信さん、二代目 松村達雄さん、三代目 下条正巳さん。二代目はちょっと軽くて三代目は落ち過ぎ過ぎで、個人的には初代の森川信さんの演ずるおいちゃんが一番好き。何か頼もしいから。
でも年のせいか、この映画を観ていて年々寅さんが本気で可哀想に思えるようになってきた。父親と芸者さんとの間に生まれ、母であるその芸者さんに見捨てられた上、父とも折り合いがつかず、16才で家出したままテキ屋に。現代風に言えば、幼い頃の親子関係で傷ついたトラウマが消えることなく、情に厚いのに疑り深く嫉妬深い、空気も読めないから恋愛も上手くいかない。毎年実家に現れては、家族はハラハラ気を遣い、結局本人が逃げ出すように帰る。帰り際には妹からお金を手に握らされ、それを突き返す勇気もない。。ってこれ暗い。暗すぎる。じいちゃんやばあちゃんが「男はつらいよ」を観て泣いていたのは、そんな背景を想っての事?自分も立派なジジイになったという事か。。
訳の分からない事を書きなぐってしまったけど、新年早々、政治から芸能まで世間は騒々しいニュースばかりで話題に事欠かない。DNA鑑定がどうのこうのと言ってた輩が、急に映画の完成披露記者会見しちゃうんだから参ってしまう。NEPENTHESも負けじと、このHPを通じて日々新しいニュースをお届けしていきたいと思います。
本年も宜しくお願い致します。
