この仕事をしていても、海外に行ったことがないという若者(たまにおじさん)に会って驚く。どうして?と詳しく聞きたいところけど、行きたきゃ行くのだから、外国に興味がないだけなのだろう。でも海外に行って一番分かるのは、実は自分自身のこと。誰も自分を知らない見知らぬ土地で、ものさしになるのは自分の経験。日本でぼやけた身の程をよく知れる。みんな己には興味があるはずだから、行ったらきっと面白いはず。





旅慣れた人は、身のこなしも着こなしもしなやか。おのぼりさんとは違う。日本だろうが海外だろうが通用するスタイルを持っている。日本ではイケてるんだけど、海外だと子供っぽく見えたり、おもちゃっぽく思えたり、そんな洋服は着たくない。欲しいのはいつも、どこの国でも素敵に馴染む、旅慣れた服。
好評発売中!
このコラムから初の書籍が誕生しました。
ある格闘家の戦いの記録。
いまを残したいというただそれだけの、
でもとても切実な祈り。
日々の小さな幸せは、
実は奇跡の連続なのだと気づかせてくれる。
写真家・川内倫子
「3回手術すれば生きられます」。娘が誕生した翌日、聞かされたのはそんな言葉でした———。
格闘家として身体を酷使してきた父が、心臓疾患を持つ娘との日々を綴った人気ブログ「パパはね。。」を書籍化。軽やかな文体の中に見え隠れする、生と死の脆さ、命のたくましさ、母娘の強さが、著者自身の撮影による瑞々しい写真とともに心を打ちます。
木村伊兵衛写真賞受賞写真家、川内倫子氏も絶賛。