
お彼岸。子供の頃からお寺や神社が好きで、墓参りは割りといつも乗り気だった。お寺に飾ってある絵やマーク、仏像やその後ろの金ぴかの蓮などの置き物を見るが好きだったのと、会計したりしてるときの待ち時間に出る、あのお茶菓子。あれがなんとも大人の味って感じで、いつも楽しみにしてた。本郷の吉祥寺という寺で、大仏みたいなのがあったのも良かった。
そして、もう一つ楽しみだったのがこれ。

お寺の近くの一炉庵という店の最中で、親父が好きで墓参りの都度買っていた。小さめで美味しいから子供ながらに3つくらいばくばく食べてご満悦。ごま油の芳ばしい香りが良くて、甘さは控えめ。夜雨最中という銘品で、大人になるまで知る由もなかったけど、実はその一炉庵さん自体が和菓子の名店だった。結局今でも一番好きな最中。
その向かいにある夢鏡庵という蕎麦屋にも寄れるとベストな流れで、今回は幸運にもそのベストな運びの墓参りができた。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通りで、この頃になると体の調子も上がってくる。
そーなるってことは、もーあれだ。。春本番、川か?鱒か?釣りか?
いや、まずは釣具屋。。。ということで、ついに出来てしまいました。

「SOUTH2 WEST8」オリジナルの竿。しかも東京が誇る老舗メーカーとのコラボレーションで作られた一級品。洋服以外の商品も、店で扱う物は作っている洋服と同じクオリティとテンションを持った商品をお届けしたいと常々思っていて、これはまさにそういう商品。

テンカラ竿というと比較的頼りないものが多いのだけど、これは大物ともやり取りできる強さが魅力。テンカラという毛バリ釣りだけではなく、もちろん餌を使った釣りにも対応できるから、樹木に囲まれたスペースの無い状況での餌釣りでも活躍してくれる。あえて艶消しの一色というクールな姿で、非常にストイックな印象。漢っぽいテンカラ竿って感じの逸品です。
詳しくはこちらを。少量生産なので、興味のある方は是非早めの予約を。
「SOUTH2 WEST8」×「SAKURA」TENKARA ROD "KONGO"
来月はさっそくこれをポケットに忍ばせ北海道へ。。。でも、その前に大仕事が!
誠に急なお知らせとなりますが、NEPENTHES TOKYOが移転します。
移転期間中はご不便をおかしますが、皆様宜しくお願いいたします。

好評発売中!
このコラムから初の書籍が誕生しました。
ある格闘家の戦いの記録。
いまを残したいというただそれだけの、
でもとても切実な祈り。
日々の小さな幸せは、
実は奇跡の連続なのだと気づかせてくれる。
写真家・川内倫子
「3回手術すれば生きられます」。娘が誕生した翌日、聞かされたのはそんな言葉でした———。
格闘家として身体を酷使してきた父が、心臓疾患を持つ娘との日々を綴った人気ブログ「パパはね。。」を書籍化。軽やかな文体の中に見え隠れする、生と死の脆さ、命のたくましさ、母娘の強さが、著者自身の撮影による瑞々しい写真とともに心を打ちます。
木村伊兵衛写真賞受賞写真家、川内倫子氏も絶賛。