鬼海さんと新宿で飲んだ。待ち合わせは紀伊国屋の一階。鬼海さんは背が高い。パリで買ったというハットがとても似合っていて、遠くからでもすぐに見つけられた。そのまま三丁目の馴染みの居酒屋へ。良いんじゃないかなあと思って、中学高校の後輩でもあるカメラマン鈴木新も呼んだ。鬼海さんはパリ6区での展覧会を終えて日本に戻ったばかり。展覧会の話から、今回の雑誌の話。ビールからホッピーに変わる頃には、日本のドラマの話から、つげ義春さんの話に。好きな描写や台詞など超マニアックな話題に新も苦笑い。楽しかった。パリの展覧会に来ていたお客さんのなかに、ネペンテスの事を話してくれた方がいたそう。遠いフランスで雑誌を手に取ってくれる人がいたのだと思うと、とても嬉しい。


展覧会に際して制作された本を頂いて、それも面白かった。ジャン=フランソワ・サブレさんという日本を専門にする社会学者が、鬼海弘雄さんの写真を様々な角度から読み解いている。興味のある方は是非下記のウェブサイトでチェックを。
http://www.kikaihiro.com
実際の撮影の様子も分かる動画。背景の赤さに驚くはず。
雑誌「アサヒカメラ」2015年5月号の連載『写真と「この世界」』で、鬼海さんと脚本家の山田太一さんの対談が掲載されている。自分が敬愛する2人のカップリングに興奮した。なんというか、海老フライとポークソテーが一緒に出てくるというか、コードヴァンのウィングチップのブラックとバーガンディどっちも買っちゃったというか、保存版です。
今日から北海道。先々週は沖縄に長くいたから体が戸惑う。
沖縄では夜でもショーツにTシャツだったのに、こっちはタイヤもすでにスタッドレス。
見事な違いに何だかニヤけてしまう。
好評発売中!
このコラムから初の書籍が誕生しました。
ある格闘家の戦いの記録。
いまを残したいというただそれだけの、
でもとても切実な祈り。
日々の小さな幸せは、
実は奇跡の連続なのだと気づかせてくれる。
写真家・川内倫子
「3回手術すれば生きられます」。娘が誕生した翌日、聞かされたのはそんな言葉でした———。
格闘家として身体を酷使してきた父が、心臓疾患を持つ娘との日々を綴った人気ブログ「パパはね。。」を書籍化。軽やかな文体の中に見え隠れする、生と死の脆さ、命のたくましさ、母娘の強さが、著者自身の撮影による瑞々しい写真とともに心を打ちます。
木村伊兵衛写真賞受賞写真家、川内倫子氏も絶賛。