映画「ザ・トゥルー・コスト」を観た。
ファストファッションの真の代償という副題で、華やかなファッション業界の裏側をドキュメンタリーで描いた作品。ラナプラザの事故、と聞いてピンとこない人は、まずこのニュースを復習。
ラナプラザ崩壊事故
様々な視点からの取材を盛り込んだ力作ながら、売る側、つまり、巨大な利益追求型ファッション企業だけが悪いのか?という疑問も。要らないものは買わない。これにつきる。すぐに要らなくなる服は、きっといくらあっても心を豊かにしてはくれないだろう。本当に要るかよく考えよう。
作る側の我々も、襟を正して本当に作りたいものだけを作ろう。
東京とNY、それぞれほとんどを自国で生産している。生産に関わってくれている人達が、作ることで少しは幸せになってくれてることを願いたい。
映画を見終わって、かつて芦沢一洋さんが著作に残した言葉を思い出した。
「強い愛着心を持てるもの。それだけを選び出す "自主的な簡潔さ(Voluntary Simplicity )" を心がけ、雑多な物を自分の周囲から排除し、本当に必要な物、本質的な物とだけ付き合って行く」。
公開は渋谷アップリンクで、12月中旬まで、ってことはあと少し終わり。
アップリンクは良い映画ばかりやっている。未来のファッション関係者必見です。
http://www.uplink.co.jp/movie/2015/40031
奇しくも、先月27日はブラックフライデー(アメリカで最も物が売れる全国的な一大セールデイ)。
映画の中では、ニュース番組のキャスターがブラックフライデーを評してこう叫んでいた、「またこの日がやってきた! 実際にはありもしない金で、欲しくもない物を買って、好きでもない人にあげるんだ!USA!USA!USA!」
好評発売中!
このコラムから初の書籍が誕生しました。
ある格闘家の戦いの記録。
いまを残したいというただそれだけの、
でもとても切実な祈り。
日々の小さな幸せは、
実は奇跡の連続なのだと気づかせてくれる。
写真家・川内倫子
「3回手術すれば生きられます」。娘が誕生した翌日、聞かされたのはそんな言葉でした———。
格闘家として身体を酷使してきた父が、心臓疾患を持つ娘との日々を綴った人気ブログ「パパはね。。」を書籍化。軽やかな文体の中に見え隠れする、生と死の脆さ、命のたくましさ、母娘の強さが、著者自身の撮影による瑞々しい写真とともに心を打ちます。
木村伊兵衛写真賞受賞写真家、川内倫子氏も絶賛。