先月末、打ち合せのため大阪へ。繁華街には中国から観光で来た人達が想像以上に多かった。大いに食い倒れて楽しんでほしい。我々も食い倒れるべく夜のパトロールへ出発。途中、十代の頃から世話になってる先輩ヒョウタさんも合流し、食事のあとに連れて行ってくれた店が面白かった。
清水さんと自分は初めての店で、なんというジャンルになるか分からないのだけど、大人の音をレコードで聞かせるバー。マスターは邦楽にもすごく詳しくて何でも教えてくれる。清水さんの大好きなエディ藩を始め、ショーケンや松田優作なんかが、イーグルスとかと混じって次々とかかる。

世代的に自分はショーケンの洗礼を受けていない世代。松田優作からもずれてる。なので、日本のその辺はあまり詳しくない。藤竜也さんが「ヨコハマ・ホンキートンキー・ブルース」の作詞をしていたなんて全然知らなかった。ちょうど『友よ、静かに瞑れ』を、例の日本映画専門チャンネルでうとうとしながら観たばかりだったから余計驚いた。

カバーの絵は黒田征太郎さん。今何をされてるのだろうと、気になってちょっと調べたら過去にこんなイベントをやっていた。
そんな感じで少しネットサーフィン(死語?)をしてみたら、下北沢のLADY JANEのオーナーさんの記事で、また面白いエピソードを発見。トム・ウェイツをまだ誰も知らなかった頃の話。
トム・ウェイツと「横浜ホンキートンク・ブルース」
そんな時代もあったのねと、中島みゆきばりに思い出したのが『俺たちは天使だ!』の主題歌。ドラマ自体の内容は全然思い出せないけど、英語が使われた垢抜けたメロディラインと無頼な歌詞が衝撃的でこの曲は大好きだった。クリエイションの「ロンリーハート」も好きだった。そんな記憶をインターネットからいくらでも引っ張れて、夜がいくらあっても足りない。良くも悪くも、今はそんな時代。
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このコラムから初の書籍が誕生しました。
ある格闘家の戦いの記録。
いまを残したいというただそれだけの、
でもとても切実な祈り。
日々の小さな幸せは、
実は奇跡の連続なのだと気づかせてくれる。
写真家・川内倫子
「3回手術すれば生きられます」。娘が誕生した翌日、聞かされたのはそんな言葉でした———。
格闘家として身体を酷使してきた父が、心臓疾患を持つ娘との日々を綴った人気ブログ「パパはね。。」を書籍化。軽やかな文体の中に見え隠れする、生と死の脆さ、命のたくましさ、母娘の強さが、著者自身の撮影による瑞々しい写真とともに心を打ちます。
木村伊兵衛写真賞受賞写真家、川内倫子氏も絶賛。