ディクソニア アンタルクティカ Dicksonia antarctica
暑い夏もなんのその。NEPENTHESショールームのエントランスに木陰を作る木立性シダ。オーストラリア原産で一年に数センチしか成長しない。そう考えるとこの木は何歳なのか。同じ年くらいか、一回り先輩なのか、ちょっとわからない。来た時はチョンマゲくらいしか葉がない状態だったのが、こうしてようやくイメージしてた形になるまで1年半。健気によく頑張りました。今このショールームでは、来春夏の「NEEDLES」のバイヤー向け展示会を開催中。明日からはプレス向け展示会。関係者の皆様、是非お見逃しなく。

トックリラン Beaucarnea recurvata
NEPENTHES TOKYOのシンボルツリーも絶好調。日本では珍しい開花を見せた後、その体力消耗を心配してたら、そんな心配いらないよというようにぐんぐんと成長。ユッカなどと同じく開花後そこから分頭する気配を見せ、枝の途中からも葉を出して枝分かれしそう。トックリ部分が枡からはみ出してバーバパパみたいになって、枝は複雑に入り組み新宿御苑の赤松みたいになっていく、そんな20年、30年後、いや、もっと先?の姿を想像するのが楽しい。植物は企業や人より遥かに悠々と時間を過ごしてる。


記念撮影場所として名物になっているオリーブの倒木。思い付きでエケベリアやシダを挿してみたらうまく着生。この小宇宙を見るのが毎度の楽しみ。子株もたくさん出して、苦手な夏でも快調そう。寒くなったら赤や紫に色付いて、さらに綺麗なグラデーションを見せてくれるだろう。ほっておいても誰も取っていったりしない。それがまた殊に素晴らしい。


好評発売中!
このコラムから初の書籍が誕生しました。
ある格闘家の戦いの記録。
いまを残したいというただそれだけの、
でもとても切実な祈り。
日々の小さな幸せは、
実は奇跡の連続なのだと気づかせてくれる。
写真家・川内倫子
「3回手術すれば生きられます」。娘が誕生した翌日、聞かされたのはそんな言葉でした———。
格闘家として身体を酷使してきた父が、心臓疾患を持つ娘との日々を綴った人気ブログ「パパはね。。」を書籍化。軽やかな文体の中に見え隠れする、生と死の脆さ、命のたくましさ、母娘の強さが、著者自身の撮影による瑞々しい写真とともに心を打ちます。
木村伊兵衛写真賞受賞写真家、川内倫子氏も絶賛。