「フイナム・アンプラグド」が到着。
先月から
「SOUTH2 WEST8」と釣りについて徹底取材をしてもらっていて、我らが
カルペディウムの特集記事も同時掲載されてると聞いていたので、届くのを楽しみにしていた。

表紙を見たらSPORTS PUNK!?パンクと釣りと柔術、って言ったらハイッ!て手を挙げる。そこに洋服を入れたら、まんま俺の半生だと思ってページを開いてみたら、自分のそれとはちょっと違った。自分の場合、釣りをスポーツだと思ってないし、柔術も実はスポーツだと思って始めた訳じゃない。スポーツは、ルールに則って競争するもの。競争は観るのもするのもどっちかといえば好きなのだけど、釣りや柔術がスポーツと言われるとなんかちょっとしっくりこない。それはスケートボードなんかも一緒。。と、そんな話はどうでもいいんだけど、気になるものがたくさん出ていて、
「世の中なんだかスポーツ流行りなので、まんまとスポーツ特集を作ってみました。」というのも潔い。
「SOUTH2 WEST8」からは、三浦と鵜野の凄足トレイルランナーコンビと要さんが登場。読み応えのある素敵な一冊です。是非全国の書店で。
本当に嬉しいことに、今シーズンはたくさんの雑誌に「SOUTH2 WEST8」についての取材をして頂いた。アウトドアという大きなテーマから、渓流釣りという小さく深いテーマに方向転換してやってきたことが、いよいよ世間に届き始めたようだ。そのほどんとが、釣りとは全く無縁のファッション誌やカルチャー誌。雑誌に載った写真や記事がきっかけになって、釣りを始める人もいるだろう。魚が釣れようが釣れまいが、その人たちはきっとその雑誌に感謝するに違いない。川を歩けば、毎日が変わる。日常の些細なことがらに支配され萎縮していた脳が、川の流れに洗われて生気に満ちる。この感覚を掴んだら、案外人生怖いものなしなのかもしれない。
「岸辺の広葉樹の葉をきらめかせて風が吹く。蜉蝣や石蚕の成虫が、その風に乗って上流へ飛び去っていく。青い空と白い雲を映した水がひたすら流れていく。その水の中を鱒が泳ぐ。自分の周囲のもの、すべてが流れている。そしてもちろん、時が盛大に流れている。その流れつづける時間と空間の中に浸りきる。いつしか自分の心も流れはじめていることに気づく。自然とつきあうことの喜びが、小さな毛穴を通して全身に浸透していく感じだ。流れの感覚。これが意外にも、心を静めるに強い効果をもつことに気づいた時、多分釣り人は、孤独を恐れる気持ちを忘れてしまっているに違いない。心地良さに身をまかせはじめているに相違ない。」
ー『アウトドア・ものローグ』芦沢一洋(森林書房/1985年)
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このコラムから初の書籍が誕生しました。
ある格闘家の戦いの記録。
いまを残したいというただそれだけの、
でもとても切実な祈り。
日々の小さな幸せは、
実は奇跡の連続なのだと気づかせてくれる。
写真家・川内倫子
「3回手術すれば生きられます」。娘が誕生した翌日、聞かされたのはそんな言葉でした———。
格闘家として身体を酷使してきた父が、心臓疾患を持つ娘との日々を綴った人気ブログ「パパはね。。」を書籍化。軽やかな文体の中に見え隠れする、生と死の脆さ、命のたくましさ、母娘の強さが、著者自身の撮影による瑞々しい写真とともに心を打ちます。
木村伊兵衛写真賞受賞写真家、川内倫子氏も絶賛。