Director's Note

by TOKURO AOYAGI

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2020.01.06

グルグルマワル

年末年始は恒例のイメージブック制作。NEEDLES、ENGINEERED GARMENTS、SOUTH2 WEST8、各ブランドがそれぞれのチーム編成で取り掛かり、仕事始めの今日、無事2020年秋冬コレクションのデータは印刷所へ。なんとか来週のパリのお披露目に間に合いそうで、仕事始めにして、ようやく去年の宿題をやり終えた気分。

東京のNEEDLES/スタイリスト服部昌孝チームは、よりによって二年連続クリスマスに撮影。ハードコアです。写真の赤字は、アートディレクターとしてNEEDLESチームに参加してくれている菅谷幸夫君が、印刷所へ写真の色味を指示したメモ。「!!」マークの多いこと!この熱量のおかげで、印刷所も本気になってくれるのです。 Director's Note 01 細かく的確な指示。この緻密さがプロの仕事。iPhoneで撮ってアプリで加工してアップするのとは訳が違う。だからこそ、その写真を扱うときは丁寧にしたいもの。 Director's Note 02 店頭展開がスタートした2020年春夏コレクションも、各ブランドのイメージ写真が先週から ホームページでアップ。未見の方は今すぐチェックを。

Director's Note 03 そして、『NEPENTHES in print』の音楽特集も販売スタート! お陰さまで販売初日から大きな反響を得て嬉しい限り。大好きな青山ブックセンターには、大々的にポスターも貼ってもらって、正月早々から昇天。協力いただいたミュージシャン、スタイリスト、フォトグラファー、ヘアーメイク、エディター、アシスタント、すべての方々に心より感謝。音楽は素晴らしい! Director's Note 04 Director's Note 05 Director's Note 06 正月は東京でじっとしつつも、脳内ではぐるぐると川や山を激しく動き回っていた。 写真の手帳は、槍ヶ岳で亡くなったアルピニスト松濤明さんの遺体のかたわらにあったというもの。享年26才。山が人を達観させるのか、「個人は仮の姿、ぐるぐる回る」そのことを日々忘れて生きている不思議。 Director's Note 07 来週はパリ、そして来月はやっぱりニューメキシコへ。
そして、いよいよ「NEPENTHES WOMAN OSAKA」のオープン。
去年同様、飛ばし気味で参ります。
本年もよろしくお願いします。

青柳 徳郎 TOKURO AOYAGI

NEPENTHES クリエイティブ・ディレクター。1970年生まれ。東京都出身。