
NYに戻っています。
先週までの東京滞在中、実はひょんな事から僕の出身である青森のラジオ局からインタビューを受けました。どういう経緯でこうなったのかは分からないのですが、ま、個人的にはいつも青森、特に弘前というのは僕の大事なエレメントであり、今だに家もないのに本籍は弘前の住所をキープしたまま、免許証に青森を見て喜んでいるのだからヤバい。とにかく、このインタビューの際に、担当の人から何気に聞いたのがK子さんの名前。最初聞いたときは、え、どっかで聞いた名前だと思ったその人は、実は幼少の頃から知っている昔の幼なじみの名前でした。
何でこのタイミングで彼女の名前が出てくるのか不思議だったのだけど、聞いてみたら彼女は今、書家としてかなり有名で、メジャーな仕事をいくつもこなしているらしい。全く知らなかった。書家と、書道家との違いも知らなかった。確か、彼女とは子供の頃、一緒に習字塾に入った覚えまである。ま、僕の場合はすぐに辞めてしまったのだけど、彼女はそのまま今に至るのかと思うとやっぱり凄いもんだなあと感心してしまう。改めてググってみたら、本当にメジャーな仕事や、展示がたくさん出ていた。作品も本当に素晴らしく、特に漢字や日本語でなくても、英語でも感情が出ているところがかなりグッときてしまった。
ホームページがあったので、そこからつい懐かしくなってメールをしてみた。 そして翌日には彼女から返信があり、何とも何十年ぶりかでコンタクトができてしまった。その彼女の返信には、何人もの懐かしい名前が羅列してあり、それを思い出すだけでも、本当に楽しかった。両親が他界してからは、随分と行く機会も減ってしまったから尚更。
しかし驚いたなあ。
実はちょっとしたアイデアがあり、彼女に今交渉中。その企画はまた具体的に決まったときに改めてここでも告知したいと思います。
以前、知り合いの一人にフェースブックで、昔の友人、知り合いとコンタクトが取れて面白いと聞いていたけれど、僕自身の場合は、全く使い方がわからず、しょっちゅうくる友人登録のメールに戸惑うばかりだった。写真を取り替えようと思って、間違ってアップする予定でなかった写真を出してしまったり、全くもって、昔のオーディオやビデオデッキを使えなかったおじいさん状態ですが、今回のように昔の知り合いと繋がる事もあるってのは、そんなに悪いもんではないかもしれません。少しやり方を勉強してみようかと思いました。
写真は、もう辞めようと思っていましたが、やはり海の写真になりました。日本にいた2週間ちょっとの間、全く水に入れず、戻ってきた翌日に速攻で出かけていったロングビーチです。
ではまた次回。
鈴木 大器 DAIKI SUZUKI
NEPENTHES AMERICA INC.代表
「ENGINEERED GARMENTS」デザイナー。
1962年生まれ。89年渡米、ボストン-NY-サンフランシスコを経て、97年より再びNYにオフィスを構える。
09年CFDAベストニューメンズウェアデザイナー賞受賞。日本人初のCFDA正式メンバーとしてエントリーされている。